プーと大人になった僕

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今日観てきました。

映画を観るのはあまり得意ではないのだが(ドキドキハラハラが苦手なので)、これはCMを見た時からずっと気になっていたので。

 

結論から言うと、近年観た映画の中で1番良かった。良かった、と言う言葉しか見つからないのが悔しい位、心に響くポイントが沢山ある印象深い作品だった。ネタバレになってしまうので、程々に感想。

小さい頃に観ていたアニメのプーさんの世界は、その後こんな風に展開していたのか!という衝撃と、「現実の厳しさ・シビアさ」を突きつけられる感。クリストファーロビンはプーさんと仲間たちと友達になれるような柔軟なイマジネーションを持ち主だったのに、社会の流れに揉まれることでどんどん変化していってしまう寂しさ。そして、自分の考えや気持ちに忠実で、昔と変わらずにクリストファーロビンを待ち続けるプー。皆の想いが交錯する様子が切なすぎた…

夢を追うこと、働くことは生きていく上で重要なことだが、それで家族や友達、大切なものを失ってしまうのは違うこと。日々の生活にがむしゃらになって自分の目の前のことしか見ていないクリストファーロビンが少し自分と重なる部分があり胸が痛くなった。そんなクリストファーロビンとは全く違う世界で生きているプーだからこそ、その様子に疑問や悲しみを感じるのは当然の事だし、そこから素直に出てくる質問が、さらに胸に刺さる。けれど、これだけ素直に生きられるプーが羨ましいし、きっとあるべき姿だとも思う。

作中で「今日は何の日?」とプーが尋ねると、クリストファーロビンが「今日だよ」と答えて、プーが「僕の1番好きな日だ」と返すシーンが1番好きだった(ちょっと違うかもしれないけど)。何でもない日が1番幸せなんだよな。

 

仕事も夢を追うことも大切だし、それには犠牲も勿論ある。だけど、大切なものを失ってまで頑張る必要があるのかな?本当に守らなきゃいけないものは何かな?と何度も何度も問いかけられている気がして、最近の自分を振り返るきっかけになった。

それにしたってプーとクリストファーロビンの表情や台詞が絶妙すぎて、終始(本当に冒頭の部分から)涙が止まらなかった。