生まれた時からアルデンテ

私が尊敬してやまない女性、平野紗季子さんがご結婚されたようだ。

 

平野さんは私と同世代で、フードエッセイスト。でもフードエッセイストというカテゴリーでくくってしまうのが勿体無いくらい、クリエイティブな方。

純粋に食を愛している様子が伝わってくる文章が大好きだし、ワードセンスも絶妙なのだ。そして、自分と同い年とは思えないくらい芯のある考え方や行動をされていて、人として「こうなりたい像」の一人。彼女のInstagramを遡っていて彼女が講義している写真があったのだが、そのスライドに

「やりたいことは、そのまま放っておくと、やらなくていいことになってしまう」

という言葉があって。当たり前のことなんだけど、そういうこと一つ一つにきちんと着眼できるところが、彼女のことを素敵だなあ、と思う理由の一つだったりする。

 

私は食べ物に関する本や雑誌を読むのが好きなのだが、そのきっかけをくれた、私にとって(勝手に)大切な方。

そんな訳で彼女の著書「生まれた時からアルデンテ」は何度も何度も読み返す大好きな一冊。

 

生まれた時からアルデンテ

生まれた時からアルデンテ

 

これだけの熱量を持って何かについて語りたい。周りの友人でも読んでいる人があまりいないので、語り合えないのが悔やまれるが、もっと色々な人に彼女の文章を読んでもらいたい。

 

そういう訳なので今回の彼女の結婚は正直驚いたが、でもまるで友人のように嬉しい気持ちになってしまった(図々しい)。Instagramで彼女の友人が投稿した写真がたくさんアップされていたのだご、やはり自分の気持ちに真っ直ぐな人って美しいんだな、という姿だった。本当に美しかったし幸福感に満ち溢れていて見ていてうっとり。あと、素直にこういう結婚式挙げたいと思った(ガーデンパーティのようで本当に素敵なんだ…)

 

 

ミートボールスパゲティ

ずーーーーっと作ってみたかったミートボールスパゲティ。ルパンのカリオストロの城で出てくるやつみたいなの。流石にあの量は一人で食べれないので、もどきで作ってみた。

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DELISH KITCHENのレシピで作ってたのだが、お肉ホロホロでトマトの味もしっかりしてて、めちゃくちゃ美味だった。誰かに作ってあげたいなあ。

休日のランチで、凝った料理を作ると充実した1日に感じてしまう現象。事実、朝ご飯も味噌汁・だし巻き卵焼き・納豆ご飯とちゃんとしたメニューだったし、朝から2回も洗濯機回したし、秋物の衣替えしたし、美容院行ったし、ここ最近の予定ない休日の中ではめちゃくちゃ充実していた。いつもは寝ているだけなので。

仕事に行かず、こういう毎日を過ごしたいと本気で思う。

仕事

9割位しんどいと感じながら続けている仕事だが、残り1割の喜びや達成感が強い為、新卒以来ここまで続けているような気がする。

 

所謂、文化施設の主催イベントの制作を担当しる。年間に数十本程度実施するので、自分でプレゼンして実施に持ち込めるものもあれば、様々な経緯で担当を任されるものもある。私は一回転職をしているのだが、新卒で入った施設はバリバリのクラシック音楽専門だったので、音楽関連のイベントが多かった一方、今は多目的ホールなので、音楽以外にもバレエや講座ものなどなど、バラエティ豊かになってきており、その分自分の仕事スキルも上がってきている気がする。

大学時代から「文化施設」という場所そのものに関心が高かったので、どのような特徴を持っている施設でも、そこをいかに盛り上げていくか?ということを考えながら仕事をしていきたいと、今も昔も思っている。

仕事自体はデスクワークが殆どだが、常に交渉力や調整力が試されるので、交渉下手すぎる私にとっては苦痛に感じる時が多い。特にお金に関する交渉は本当に嫌いだ。限られた予算の中で限りなくクオリティの高い事業を実施しなければならないので、値切りの交渉はほぼ必須だ。しかし、相手がクオリティ相応の値段を出してきているのもよくわかるので、たまに値切る意味がわからなくなる時がある。もはや「みんな仲良くやろーぜ」と思う時すらある(雑)。

それから、施設の利用者・来場者(特にご年配の方々)からの、理不尽な文句も、超平和主義者な私にとっては割と心痛む事案である。「自分が言われたらどう思うのか、とか考えないのかこの人たちは」とか思ってしまう。これは年を重ねるにつれて、右から左へ受け流す技を覚えてきたので、何となく乗り越えられるようになってきた。

 

そんな感じでメンタル豆腐な私がこの仕事を続けられていることが結構奇跡に思える。

けれどちゃんと続けられる理由があって、ついこの間も「また頑張ろう」と思える出来事があった。

 

先日、自分が仕込んだ公演を開催した。アーティストは自分がずっとファンだった人で、いつか自分の職場で実現したいなーと思っており、会議でプレゼンしたところ、先輩の助けもあり見事採用。しかし、その後、お金の話で色々揉めたり…と色々大変で正直投げ出したいとも思った。その反面、チケットは初めて完売に持ち込めたりと順調な部分もあった。本番は勿論最高に良かったし、私も舞台袖で楽しむことができた。本題はここからで、終わった後にTwitterやインスタで、その日の来場者の投稿をひと通り漁ってみたのだ。アーティストについての感想は勿論だが、「この会場でこのアーティストが聴けるとは!」「呼んできてくれてありがとう!」など会場に関するコメントもあったのだ。自分が仕込んだことによって、こんなに喜んでくれる人たちがいるんだ、とダイレクトに知ることができて、素直に嬉しかった。やはり施設を盛り上げていく立場としては、多くの人に施設を知ってもらい愛してもらえるということは職員冥利につきるのだ。さらにそれが自分きっかけというのは、ちょっと恥ずかしいが、かなり自信に繋がる部分がある。こういう体験はなかなか無いが、たまに出会えるからこそ「また明日からも頑張るか」という気持ちになれるのだ。

 

そんな訳で、また業務に追われすぎて訳の分からない日々になってきたが、暫くはこの出来事のおかげで乗り越えていけそうだ。

やりたいことリスト

※きっと投稿した後、恥ずかしくて後悔する内容になること間違いなし。

中高大学と女子に囲まれた環境で過ごしていたせいか、恋愛に対する憧れが密かに強い気がする。大人になった今は、特に学生同士の恋愛沙汰が羨ましくてたまらない…もう過去には戻れないのでどうしようもないけれど。

 

そんな願望もあり、兼ねてより少女漫画が好きだ。殺伐とした雰囲気のものよりも、ほんわか〜な雰囲気のものの方が尚よし。近年ハマっている作品で、最近やっと待望の新刊が出たのが、「不思議の国の有栖川さん」。

ふしぎの国の有栖川さん 6 (マーガレットコミックス)

ふしぎの国の有栖川さん 6 (マーガレットコミックス)

 

主人公の有栖川さんが、とにかく可愛い。外見的にも内面的にも可愛いので最強です。女子高育ちの生粋のお嬢さまで世間知らずな部分もあるが、そのズレ方が憎めない。それを見守る、近くの男子校に通う野宮くんとの関係が「くあーーーっ」となる(=悶えている)。学生ならではのピュアさ、お互い初めての事ばかりなので、一つ一つのことを沢山考えながら伝えていく感じが「若いなあ…」と思ってしまう、おばさんな私。

 

もう一つ好きな作品が、「ホリミヤ」。

 

ホリミヤ コミック 1-12巻セット

ホリミヤ コミック 1-12巻セット

 

ギャルっぽいけど実は超家庭的な堀さんと、見た目はオタクなのにピアス沢山あいていたり刺青入れていたりと結構アレな感じの宮村くん、そして彼らの周りの恋愛・友情模様の物語。読んでいると、何でもない学生生活の1日1日が尊いということを感じる。一見しっかり者の堀さんだが意外と脆い部分もあり、そこを宮村くんがしっかり把握して支えてあげる関係性が素敵だなあ、と憧れる。何より宮村くんは堀家の面々と非常に仲が良く、頻繁(というかほぼ毎日)に出入りしているという関係性が、羨ましい。相手方の家族とも仲良くなれるって、現実世界では結構ハードル高い印象があるので…

 

そんなこんなで、漫画の世界に夢見がちな20代後半の自分。

ところで、タイトルの「やりたいことリスト」というのは、以前友人が「彼氏ができた時にやりたいことをリスト化している」という話をしており、面白そうだなーということで、ちょっと暇だしやってみようと思う。痛い、痛いね。と、いうことで、これが私のやりたいことリスト。(恥ずかしいので当たり障りないのを抜粋)

 

・仕事帰りに駅で待ち合わせ→駅前の喫茶店でお茶→スーパーでお買い物(一連の流れが重要)

・お家で夕ご飯(ご飯作ってあげたい願望)

・喫茶店で一緒に読書(無言で一緒に本を読める間柄に憧れる)

・近所の公園にお弁当を食べに行く(勿論お弁当は作る)

東京ディズニーランドに行く(以前お付き合いしていた人と行ったことはあるが、個人的に永遠の憧れ)

・北海道旅行(北海道は好きな土地なので一緒に行きたい)

・昼間から酒盛り(ベロベロにならなくて良いから、程々にお酒を楽しめる人が良い)

・雨の日に傘を持って駅まで迎えに行くor迎えに来てもらう。

 

どうだろう、このなんとも言えないラインナップ。この年齢になると、日常生活の一部に好きな人の存在が加わっていて欲しい、という気持ちが強くなるのだろうか。話していて面白い人とお付き合いできるのは楽しいと思うが、逆に無言で何時間も一緒にいても苦にならない人とお付き合いしたいとも思う。私は本が好きなので、同じ空間で一緒に読書する、というのが結構憧れである。

というか、仲の良い友人はどんどん結婚したり同棲したりしていて、自分以外の誰かの生活を心配する、ということが日常に加わっており、そんな会話を耳にすると非常に虚しくなるのだ。私も自分以外の誰かのことを心配したり、考えたりしたい、という気持ちが年々強くなっている。

 

と、言うわけで、ただの恥さらしになったが、少女漫画を読み、影響を受けた私のささやかな願望…(書いている分にはたしかに楽しかった)

文化祭

23日は母校の文化祭へ。ちゃんと行くのは卒業以来、初めてかもしれない。

 

私の出身校は中高一貫校だったのだが、敷地面積がとてつもなく広く、当時は授業毎の教室移動がとてつもなく大変だった。何なら新しい施設も出来ていて、更に広くなっていた。今回、久しぶりに学校中を歩き回ったが、改めてその広さを思い知った。この日のiPhoneの万歩計の記録は15,441歩だった。

お世話になった先生に会うのを目的に行ったのだが、折角なので十二分に文化祭の雰囲気を堪能してみた。出店で食べ歩きは勿論、在籍当時はあまりちゃんとみていなかった、中学生の研究発表・美術の作品展示なんかもしっかり見てみた。

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竪穴式住居の展示もあった。これは結構本格的だったが、教室に入った瞬間の藁の匂いが半端なかった。

私は吹奏楽部に所属していたので、文化祭当日はコンサートの本番や、その呼び込みの為に中庭で演奏したりティッシュ配ったり(今思うと中高の文化祭の呼び込みとは思えない手法)と忙しくクラスの方にはあまり貢献できなかった。その代わり、部活の合間を縫って準備は頑張って参加していた。非常にハードな日々で、家に帰ったら倒れるように寝ていた記憶があるが、それ以上にみんなでワイワイ準備するのが楽しかった気がする。

見かける学生たちはみんな生き生きとしていて、きっと当時の私のように疲れながらもそれ以上に楽しいんだろうなーなんて思いながら見ていた。いいね、青春だね。学生ならではの特権だね。クラスの中には興味がなかったり、反抗心で参加しない子達もきっといるのだろうけど、好きで参加している本人たちが楽しいのなら、それで良いのかな、なんて大人になってから思ってみる。けれど、集団で1つの目標に向かって何かに取り組むっていうことは、学生の頃でないとなかなか体験出来ないことだし、それも学生の特権だと思うので、色々なことがあったとしても参加してみるのが良いのかな、と思う。大人になってからも職業によっては集団で取り組むこともあるけれど(実際に私の仕事もそんな感じだけれど)、様々な方向に関心を持っている人たちが一緒に何かに取り組むということは、その分色んな発想や考えに出会うことが出来るので、刺激になるし、自分の視野も広がるよな、なんてしみじみ考えてみた。こういうことって大人になってから気づくけど、肝心の当人たちって分からなくて後から「あの時もっとこうすれば…」と思うものだ。。私もその1人だけれど。

それから一緒に行った友人と、若い男女の交流にドキドキしていた(笑)母校は共学ではあるものの、男女で校舎が別なので交流の機会が少なかったので、余計にときめいてしまう…年だなあ。でもこの歳になるとそういうときめきも少なくなるので、本当に羨ましい。

総じて言うと若いって羨ましい。もっとちゃんと勉強しておけば良かった、とか、もっと遊べば良かった、とか。色々考えてしまう。けれど、久しぶりに会った先生から「中学のクラスの友達は一生もんよ!」と言われて、今もこうして遊べる友達が出来ただけでも、もう十分だとも思う。それにしても若い子達から得るものは多い。自分には無いものを持っているからなんだろう。兎に角収穫が多い一日だったし、とても楽しかった。

 

収穫と言えば、山間にある学校なので畑を持っており、文化祭では野菜の直売がある。そして着いて真っ先に買ったものが野菜だった。里芋とピーマン。折角なので、この日の夕飯は久しぶりにきちんと料理をしてみた。

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けんちん汁とピーマンの肉詰め。素材が良いと普通に美味しい。心もお腹も満たされるとは、まさにこの事。

 

プーと大人になった僕

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今日観てきました。

映画を観るのはあまり得意ではないのだが(ドキドキハラハラが苦手なので)、これはCMを見た時からずっと気になっていたので。

 

結論から言うと、近年観た映画の中で1番良かった。良かった、と言う言葉しか見つからないのが悔しい位、心に響くポイントが沢山ある印象深い作品だった。ネタバレになってしまうので、程々に感想。

小さい頃に観ていたアニメのプーさんの世界は、その後こんな風に展開していたのか!という衝撃と、「現実の厳しさ・シビアさ」を突きつけられる感。クリストファーロビンはプーさんと仲間たちと友達になれるような柔軟なイマジネーションを持ち主だったのに、社会の流れに揉まれることでどんどん変化していってしまう寂しさ。そして、自分の考えや気持ちに忠実で、昔と変わらずにクリストファーロビンを待ち続けるプー。皆の想いが交錯する様子が切なすぎた…

夢を追うこと、働くことは生きていく上で重要なことだが、それで家族や友達、大切なものを失ってしまうのは違うこと。日々の生活にがむしゃらになって自分の目の前のことしか見ていないクリストファーロビンが少し自分と重なる部分があり胸が痛くなった。そんなクリストファーロビンとは全く違う世界で生きているプーだからこそ、その様子に疑問や悲しみを感じるのは当然の事だし、そこから素直に出てくる質問が、さらに胸に刺さる。けれど、これだけ素直に生きられるプーが羨ましいし、きっとあるべき姿だとも思う。

作中で「今日は何の日?」とプーが尋ねると、クリストファーロビンが「今日だよ」と答えて、プーが「僕の1番好きな日だ」と返すシーンが1番好きだった(ちょっと違うかもしれないけど)。何でもない日が1番幸せなんだよな。

 

仕事も夢を追うことも大切だし、それには犠牲も勿論ある。だけど、大切なものを失ってまで頑張る必要があるのかな?本当に守らなきゃいけないものは何かな?と何度も何度も問いかけられている気がして、最近の自分を振り返るきっかけになった。

それにしたってプーとクリストファーロビンの表情や台詞が絶妙すぎて、終始(本当に冒頭の部分から)涙が止まらなかった。

 

メール

ひょんなことがきっかけで、Gmailの過去の送信履歴を遡ってみた。ざっと大学3年の頃まで。読み返すと、今の自分を形成していることがよくわかる。

 

大学3年の頃は、授業の一環でコンサート制作の実習があり、専らそのやり取りばかり。同級生とのてんやわんやのやり取りや、先生からの怒りと励ましのメール。同級生の言葉のチョイスには笑った。多分「何かございましたらご連絡ください」って言いたかったんだろうけど、「何かございましたので」になってて爆笑した。有事だよ…まるで副業のように取り組んでいたので、大学生なのに社会人みたいなメールを書いていて驚いた。

 

大学4年は就活とインターンと卒論。私が行っていたインターン先は事前に選考があるのだが、教授からの推薦状が必要で、それを当時の学科の中で1番権威を持っていた教授に書いていただいた。久しぶりにその推薦状を読んで見たが、忙しい中丁寧に私のことを書いてくれていて身が引き締まる思いになった。インターン先は結構その業界の中では有名な施設だったので大学としては何としても実績を残したい、という気持ちもあったのだろうが、そうであっても3年間の中の私の活動や性格を的確に説明してくださっていた。合格の連絡をした際にはとても喜んでくださり、私も嬉しかった。その教授は一昨年に突然亡くなってしまった。葬儀に出席した時に思い浮かんだのは、やはりその推薦状の時のやり取りだった。ゼミ生という訳でもなかったが、確実に私の世界を切り拓いてくださった人の1人だ。

それから卒論の時のやり取りもなかなか面白かった。私のゼミは3人所属していたのだが、私以外の2人はなかなか進まず、ゼミの時間の時は「とりあえず●●さん(私)は書き進めて!」という放置っぷりだった。が、提出ギリギリのタイミングで色々手を加えてくれていたり結構アドバイスをくれていたということをメールを見ていて思い出した。まるでお父さんのようだった(実際に自分の父親と同い年だが)。因みにその論文は学年で2位になって、卒業式で表彰された傑作である。

そして大学4年で忘れられないのが就活でのやり取りだ。私は正社員で内定が決まっていた会社があったのだが、2月末にその内定を蹴って別の会社にアルバイトとして入社するという、とんでも経歴の持ち主なのだが、その相談のやり取りを読み返すと、今でも涙が出てくる。大学で1番お世話になった教授はゼミ生でもない私の相談に親身にのってくれて、何度も電話し、メールのやり取りをした。べらぼうに忙しい教授だったのだが、とにかく時間がなかったので、教授が出張で新幹線に乗る前、朝の東京駅まで行って、直接話を聞いてくれたりもした。社会的には宜しくない判断だったが、内定を蹴るということに対し反対はせず、むしろ後押ししてくれた。同時進行で、最終的に就職した先というのが当時のインターン先だったのだが、後の上司も2時間くらい話を聞いてくれたりしていた。ちょっとクセのある上司で、無事に?先の内定先にお断りの連絡をしたという報告をした時の返信が「茨の道へようこそ」とスタートしていたのが今でも忘れられない。

 

Gmailは今も仕事でのやり取りで使っているので、割と業務的なツールの印象が強かったが、意外にも思い出が詰まっていたことに気づいた。学生時代の自分は今よりもエネルギーに満ちていて、努力していて、失敗することを恐れていないな、というのが伝わってきて、なんだか今の自分が情けなく見えてきた。色んなものを見て知って感じた分、臆病になっているのかもしれないが、自分が送ったメールややり取りをみると、我ながら一生懸命さがダイレクトに伝わってきて、あの頃の自分の気持ちを取り戻したい、と思った。

そして沢山の人たちと出会って、助けてもらって、今の自分がいるということに、改めて気づいた。私のことを「優秀だ」と言ってくださる方がいるが、そんなことは全くなく、誰かの力を分けてもらって立っているんだな、と思う。ここ最近は、良くも悪くも手を抜くことを覚えたので、中途半端にやってしまうこともあるし、ネガティブ思考になりがちだし、とにかく納得のいく行いが出来ていない。けれど、色んな人の顔を思い出すと、これから先も中途半端なことはしてはいけないし、裏切ることもしてはいけないんだな、と思った。

とは言いつつ、それだけの信頼関係を築くことが出来る振る舞いや成果を残してきた自分って、実は結構すごいのでは…と自過剰気味に感じてしまうのであった。

 

 

と、真面目な話を書いてしまったので、最後は今日食べた超絶美味しかったチーズタルトの写真で締める。

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地元にまさかのPABLOができたので、実家に帰るとき買ってみたが、食感がどストライクだった。ただ、店員さんのテンションやお店の雰囲気が若者よりで、ちょっと戸惑った。